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交通銀行東京支店:中国系銀行の海外経営の道を探る

交通銀行東京支店の夏慧昌支店長

 過去10数年間に中国は世界金融危機やWTO加盟後の様々な試練に耐え抜き、GDPで世界第2位に躍り出て、世界経済との結びつきを一段と緊密化した。中国経済の発展に伴い、中国銀行業も長足の進展を遂げ、海外進出の歩みを加速し、海外のM&Aに積極的に参加し、海外支店を増設または強化している。

 世界の銀行業界の熾烈な競争を前に、成長と海外進出を始めたばかりの中国系銀行の海外での発展状況は一体どうなのか?特に成熟した先進国市場で、中国系銀行は経営面でどのような困難に直面し、どのような優位性を備えているのだろうか?人民網はこのほど、交通銀行東京支店の夏慧昌支店長に単独インタビューを行った。夏支店長は日本市場の特徴や東京支店の18年近くの発展経験を踏まえて、質問に答えてくれた。

 インタビュー冒頭から、夏支店長は中国系企業と先進国の銀行との間に、少なくとも3つの格差があることを率直に認めた。第1に、リスク管理・コントロール面の格差。中国系銀行は顧客および業務リスクの識別とリスクの面で過去の蓄積データによる支えを欠く。また現行のリスク管理・コントロールシステムの真の有効性もまだ整った景気循環による試練を経ていない。第二に、顧客サービスの理念と手段の面、顧客が実際に受けた対応と期待との間にはまだ隔たりがある。管理・サービス手段である情報技術システムはすでに大幅に改善されたが、特に海外支店は他の国際銀行と比べると依然立ち後れている。第3に管理の標準化とフロー化の面で、大多数の銀行は「人治」管理に頼っており、標準化、フロー化、規範化にはまだ相当の隔たりがある。長期的に見て、こうした管理方式はコストが高くつき、持続的な有効性も欠く。

 夏支店長は、中国系銀行が海外進出する際は、自らの劣位性を直視すると同時に、自らが発揮できる優位性も見極める必要があると指摘。中国系銀行の優位性についても、3点を指摘した。まず、中国系銀行には中国という世界第2の経済大国が後ろ盾となっている。しかも中国は依然年7%以上の速度で成長している。次に海外進出する中国企業、競争力を高める中国企業が増え、人民元を受け入れ、使用する世界各国の企業や人々も増えている。第3に、学者の統計によると、現在海外(香港、マカオ、台湾地区を除く)在住の中国人や中国系市民は約5000万人おり、中国系実業家の総資産は控え目に見積もっても3兆4000億ドルに達する。

 中国系企業の海外での発展には巨大な潜在的顧客市場があるのだ。このグループに焦点を合わせて適切な金融商品を開発すれば、中国系銀行は自らの業務を発展させるだけでなく、中国人、中国系市民、中国系実業家と祖国との結びつきを緊密化し、世界中の中国系社会の発展に寄与することができる。

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 >>【インタビューシリーズ】日本で活躍する中国企業・機構

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