中国系銀行が躍進 過度な金融化に懸念の声も
米フォーチュン誌が発表した世界企業番付「フォーチュン・グローバル500」では、54行の銀行が入選し、全52業界のうち最多となった。そのうち中国からは9行が、米国からは8行がランクインした。京華時報が伝えた。
収入に基づき計算すると、1999年に初入選を果たした中国工商銀行は現在、世界500強銀行業で首位になっており、年間収入が1336億ドルに達した。中国工商銀行は今年の同ランキングで29位に入選し、以下、中国の銀行は中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国交通銀行、中国民生銀行、招商銀行、中国興業銀行、浦発銀行が続いた。
重慶大学経済・工商管理学院の蒲勇健教授は、「発展方向から見ると、同ランキングではイノベーション型企業と製造業が優位を占めるべきだ。しかし中国国内では、金融業が独占による優位を占めており、これにイノベーション不足が加わったため、このような状況に至っている。金融は本来ならば実体経済に貢献するものであり、過度の金融化には警戒が必要だ」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年7月10日