スタバは暴利? 5元のカフェラテを27元で販売
スターバックスが中国で1杯27元(約432円)で販売しているカフェラテのコストは、いくらかかっているだろうか。中国中央テレビ(CCTV)はこのほど調査を実施し、そのコストが5元(約80円)未満であると報じた。さらに、北京・ロンドン・ニューヨーク・ボンベイで販売されている同じカフェラテの価格を見ると、中国の価格はその他の国を大幅に上回っているという。このニュースはネット上で波紋を呼び、スターバックスの暴利に関する白熱した議論が展開された。スターバックスの関係者は昨晩、「当社には独自の価格設定基準がある。提供しているのはコーヒーだけではなく、家庭や会社とは異なる第3の空間を提供している」と語った。華西都市報が伝えた。
成都市のOLの符さんはスターバックスの忠実な顧客で、ほぼ毎日会社付近のスターバックスでコーヒーを購入し、会社に持ち込んでいる。符さんは時にはパソコンをスターバックスに持って行き、店内でコーヒーを飲むという。符さんは「Wi-Fiを利用した事務は非常に便利だ」と語り、毎月スターバックスのコーヒーのために約800元(約1万2800円)を使用しているとおおまかに計算した。
CCTVの報道によると、同じスターバックスのコーヒーでも、中国の販売価格が最も高いという。CCTVが北京・ロンドン・ニューヨーク・ボンベイのスターバックスのカフェラテの価格を調べたところ、北京が最高額の27元で、ボンベイが最も安い14元(約224円)であった。
上海コーヒー専門委員会の王振東会長は、「27元のカフェラテの材料費は5元未満だ。スターバックスの価格が高いのは、中国人消費者の外国ブランドに対する迷信によるものだ」と指摘した。
◆中国での驚異的な利益率
スターバックスの中国における高利益率は、同社の業績報告によって示されている。同社の2013年度第2四半期報告によると、同期の中国・アジア太平洋地域における営業収入は、前年同期比22%増の2億1360万ドルに、営業利益は0.1%増の6830万ドルに、営業利益率は32%に達した。一方でアメリカ大陸の利益率は21.1%、欧州・中東・アフリカ(EMEA)の営業利益率は1.9%のみだった。中国・アジア太平洋地域の営業利益率は欧米を大きく上回り、欧米などの地域の16.8倍に達することが分かる。