商務部 質店業の対外開放を検討中
商務部(商務省)流通業発展司の張蜀東副巡視員は6日、「オークション、質店、融資、借用」をテーマとした発表会で、中国の質店業はこれまで外資に開放されたことがないが、この問題について現在積極的に検討を進めていることを明らかにした。「新京報」が伝えた。
▽自由貿易試験区で開放
張副巡視員によると、中国はこれまで外資に質店業を開放せず、世界貿易機関(WTO)に加盟した時に開放を承諾した産業のリストにも質店業は入っていなかった。だが経済のさらなる開放という需要に応えるため、同部は現在、質店業の対外開放の問題を積極的に検討中だ。
現在、中国(上海)自由貿易試験区の外資系企業の投資ネガティブリストに質店業ははいっていない。ということはつまり、質店業は同試験区で外資の参入が認められた分野だということだ。張副巡視員によると、今はまだ外資系質店業で同試験区への進出を申請したところはないが、進出すれば内国民待遇を受けるとともに、中国の関連部門の統一的な監督管理も受けることになるという。
同部が発表したデータによると、今年9月末現在、全国には計6833社の質店企業があり、貸付残高は723億9千万元に上る。同期の金融機関の貸出残高の0.1%を占めるに過ぎないが、「少額、短期、迅速、柔軟」といった特徴から、小規模企業や零細企業、個人商店などに向いている。