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北京外国語大学日本学研究センター主任・徐一平教授のインタビュー

 1956年生まれ、1980年代初めに日本に留学した徐一平教授は私の大先輩だと言うことができるだろうが、外見から見ると徐教授は全く「大先輩」という感じはしない。日本研究センターの会議室に座って当時の留学生活や中日関係を語る徐教授は語っても語り尽くせぬ様子で、また現在の中日交流が直面している数多くの問題について平易な言葉で深い内容を語ってくれた。


 ----いつ日本に留学しましたか。当時の中日両国の交流はどういった状態でしたか。

 私は1983年から1989年まで日本に留学していました。早いほうに入るでしょう。初めて日本に行ったのは1982年で、当時私は北京言語学院(現在の北京言語大学)の大平班で学習していました。1年の学期の間に1カ月の研修時間がありました。1982初め、冬休みだったと記憶していますが、私が初めて日本に行ったのはその時です。私は日本語を学び始めたのは早かったのですが、私はそれまで一度も日本に行ったことはありませんでした。日本で1カ月の短期研修を行い、1983年には再び日本に行き、修士と博士の学位をとりました。

 1972年の中日国交回復以来、相互の留学生派遣といった交流はありましたが、やはり少数でした。私は先日日本の創価大学に行きましたが、現在の駐日大使・程永華氏は同校を卒業しています。当時、外交部は留学生6人を日本に派遣して学習させたいと考えていましたが、日本の国立大学は中国の留学生を受け入れていませんでした。国交は回復したものの、日本側はまだ中国の学歴を承認していませんでした。その結果、先見の明を持った池田大作氏が、国立大学が受け入れないなら我々の私立大学が受け入れようと言ったのです。氏の決断と先見の明により、今日多くの場面で活躍する優秀な外交官がいるのです。程永華大使は就任後、わざわざ母校の創価大学を訪問したと聞いています。

 その後、1970年代末、80年代初めの時期、特に中国で大学入試が復活して以来、中国の正式な学生が大勢日本に交換留学に行きましたが、人数は依然として少なかったです。当時は学部の留学生も交換留学で行きましたが、私が日本に行った時にはそれらの学部生は卒業目前で、基本的に私が大学院に通ったのと同じ時期にあたります。その後、国家は学部生は年齢が若すぎると考え、後には交換留学生は修士に引き上げられました。私が日本に留学に行った時には、中国教育部は既に日本の文部省と正式な奨学金留学生の制度を設立しました。当時は国家派遣のみに限られていましたので、私はこうした形式で日本に留学しました。1984年に日本は私費留学生の受入を始めましたが、数はまだ少なかったです。私が留学した頃は基本的にこうした状態でした。

 ----いつどういった情況で日本に留学すると決めましたか。当時の中国社会はどんな様子でしたか。

 私は北京外国語大学で学んだのが日本語で、その後学校に残って日本語の教師になりました。ですから日本語を専門とする若い教師として、日本留学はずっと私の理想でした。大平班のトレーニングの終了後に日本を訪問して研修するチャンスを得ました。ですから私の日本留学は選択というより、必然的な結果だと言うことができるでしょう。

 当時の中国は改革・開放を実行したばかりで、経済は当時の日本に比べてかなり遅れていました。私が初めて大平班の学生として日本に研修に行った頃は、見るもの全てが新鮮に感じました。教室で日本の先生や専門家が我々に日本の情況を語り、日本の映像やテレビドラマなどを通じても日本社会に関する知識をいくらかは得ており、こうした面では日本と接触したことのない中国人に比べて理解はあったと思います。それでも、本当に日本に行ってみると、日本の発達した情況を目にして非常に震撼しました。例えば、当時の中国にはスーパーなど全くなく、皆カウンター越しに販売員に必要な物を言って、販売員が持ってくるという具合でした。しかし当時の日本のスーパーは現在と全く同じで、店内は明るく、顧客は自由に商品を選ぶことができたのです。この点から言っても、当時は何を見ても新鮮でした。しかし現在の中国の若者が日本に行っても、何を見ても新鮮さはなく、中国とあまり変わらないと感じるでしょう。これも中国と日本の距離がますます縮まっていることを物語っています。

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