交差点の自転車道 |
【細部から垣間見る日本(2) 日本の物価】
【細部から垣間見る日本(3) 日本のトイレ】
日本を観光に訪れた中国人は、例えそれがあわただしく名所を回るだけの短期ツアーであったとしても、深い感銘を受け、日本のちょっとした一面に驚かされるものだ。人が密集する駅やレストランなどの公共の場でも、騒音は少なく、大声で話す人はほとんどいない。辺鄙な屋外の公衆トイレでも、中国の5つ星ホテルに匹敵するほど清潔にされている。街全体には、ほとんどゴミが落ちていない。北京晩報が伝えた。
◆日本の交通
中国の車は右側通行だが、日本は左側通行のため、不慣れな感覚を受けるだろう。エスカレーターでは左側に立ち、右側は歩く人のために空けておく。これに慣れるのは確かに大変だった。
それからもう一つ慣れないことがある。北京の街頭を歩く場合、車を避けて通ることに慣れていたが、日本では車の方が歩行者に道を譲る。日本の車の左折は、中国の右折と同じく、信号を見なくていい場合もある。日本に来たばかりのころ、横断歩道を渡る際に車にはねられるのを恐れ、車が来るたびにゆっくり歩き、車に道を譲ろうとした。しかしよく観察してみると、横断歩道を渡る人がいる場合、車はその人が渡り終えるまで交差点で停止し、人よりも先に道を曲がろうとはしない。その交差点に信号があろうとなかろうと、信号を見る必要があろうとなかろうと、これは同じだ。北京が乱れているのは人が多いためだとよく言われていたが、日本に来れば、この言い訳がどれほど滑稽であるかを知るだろう。
それから中国とは異なり、日本の自転車道は柵によって車道から隔離されている。これには自転車の利用者を増やし、交通渋滞を緩和させる効果があるのだろう。しかし中国は自転車大国であり、自転車が余りに多すぎるので、日本のやり方をそのまま参考にはできない。
古の風格を残す京都や奈良には、東京のように複雑な地下鉄は存在しないため、外出の際には、路線バスを利用することが多い。バスの運行には正確なダイヤが設定されており、誤差は1−2分内だ。日本人はいかにして、路面の交通時間をコントロールしているのだろうか?これについては理解不能だ。
また交差点で信号を待つ間、ここのバス運転手はエンジンを切っていた。北京でも「3分以上の停車はアイドリングストップ」が呼びかけられているが、渋滞発生時に自主的にエンジンを切る運転手はごく稀だ。