米電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズが明らかにしたところによると、上海市はこのほど、テスラ車の購入者に無料のナンバープレートを発給することで同社と合意した。同社は第1四半期に赤字を計上したが、今回の合意で中国における発展の自信を深めた。テスラ車の購入者は、これにより1−1.5万ドル(約100-150万円)を節約できるようになる。北京商報が伝えた。
テスラが発表したこの情報について、上海市経済・情報化工作委員会および新エネ車推進弁公室の関係者は直接的な回答を避け、「市は各電気自動車(外国製も含む)の上海での試行を歓迎する。輸入電気自動車の上海での試行に関する具体的な方法については、現在検討を急いでいる」と述べるに留まった。
テスラ車の購入者がナンバープレートを無料で取得できるという情報は、早くから伝わっていた。テスラの上海新車引渡式で、上海初のオーナーになった曹国偉・新浪CEOの夫人は、無料で上海市のナンバープレートを取得したと述べた。業界関係者も、「この情報は意外なことではない。上海の同政策は、自動車の販売価格とは関係しておらず、新エネ車であれば優遇政策を受けられるからだ」と指摘した。
また別の情報によると、上海がテスラに無料発給を約束したナンバープレートは3000枚に達するという。また上海は、テスラが中国本部および合弁工場を上海に設置することに期待している。さまざまな優遇を受けるテスラも、上海を優先的に選択すると約束した。しかしこの情報は、まだ公式な裏付けを得ていない。
テスラはかつて、中国が今後数年内に同社の最大の市場の一つになると予想していた。同社の創設者であるイーロン・マスク氏も、「当社は3−4年内に、中国で国産化を実現することを検討中だ」と述べている。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年5月12日