青少年の非行を防げ 福岡で青少年育成大会
【藤山圭】青少年の非行を防ごうと、福岡県北九州市戸畑区汐井町のウェルとばたで8日、北九州市青少年育成大会があった。非行経験があるサンパウロ新聞福岡支局長の吉永拓哉さん(35)が「福岡のヤンキ-南米へ行く」と題して講演。市民ら220人が耳を傾けた。
大会は37回目。戸畑署の近藤光正署長が「非行は少年個人の問題もあるが、家庭や地域環境の問題もある。非行防止に対する熱い思いをお願いしたい」とあいさつした。
講演では、吉永さん自身が過ごした少年院での生活や、単身南米大陸に赴き、エクアドルのバナナ園で仕事をした経験などを語った。吉永さんは「子どもに世界をみせてあげてほしい。外から日本を見つめることが大事」と話した。
大会では、地元の鳥旗町子供山笠の児童ら11人が戸畑祇園ばやしを披露。会場から大きな拍手が湧いた。
戸畑署少年補導員の楠本長久さん(73)は「吉永さんが、南米で仕事をして立ち直った話はとても感動した。少年には外に目をむけてほしい」と話した。
asahi.com 2012年12月9日
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