曹操の家族のDNAが判明、出生の謎を解くカギに (2)
◆曹操の父親は養子
同チームは逆推理によって曹操の家族のDNAを導き出し、曹操の一部の出生の謎を解明した。曹操の家族の謎についても、研究の進展と共に、徐々に明らかになってきた。
同チームは2011年に「曹氏宗族墓」の所在地である安徽省亳州市を訪れ、1970年代にその「元宝坑一号墓」から発掘された文化財の中から、2本の歯を発見した。発掘者の口述と墓の中央の位置に据えられていた銘文などから、2本の歯は曹操の大叔父の河間相・曹鼎のものと判断された。
曹操の大叔父の歯の古代DNA分析により、この歯に隠された時代の記憶が徐々に明らかにされた。
現代の逆遺伝学と古代DNA分析により、同チームは曹操の家族のDNAを100%確定した。比較対照の結果、「元宝坑一号墓」の歯と曹操の子孫の間には高い関連性が認められた一方、夏侯氏および曹参(前漢の2代目の相国)の子孫との間には、関連性が認められなかった。ゆえに同チームは曹操の父が養子であり、曹参の家系ではないと判断した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年11月12日