曹操の家族のDNAが判明、出生の謎を解くカギに
復旦大学歴史学・人類学共同研究チームは11日、曹操の家族のDNA研究の最新成果を発表した。専門家は、逆遺伝学と古代DNA分析により、曹操の家族のY染色体がO2-M268型であったと判断した。新京報と新民網が伝えた。
同チームは復旦大学歴史学部教授、中国魏晋南北朝史学会副会長の韓昇氏、復旦大学現代人類学教育部重点実験室の李輝氏によって率いられる。関連論文は学術誌「人類遺伝学報」に掲載された。
◆DNAにより曹操の墓の真偽を検証
遺伝子専門家は、「河南省安陽市で発見され物議をかもした曹操の墓の真偽は、曹操の子孫のDNAを使い検証できる」と語った。
中国科学院北京ゲノム研究所副所長の于軍氏は、「人類の歯などの化石はDNAの損傷などの可能性があるが、その中の一部のDNAを分析することができる。河南省安陽市で発見されたものが曹操本人であるかについては、子孫のDNAと比較することで、逆推理で結論を導き出すことが可能だ」と説明した。