中国が来年の宇宙計画発表 海外メディアは懸念も (2)
一方で、複雑な感情を示すメディアもあった。米NBCは「中国の宇宙技術の進歩に対し、米国では2つの見方が存在する。1つは、中国がミサイルを迎撃できる衛星を有しているのではないかとし、発展の意図に透明度が欠けると疑問視する見方。もう1つは、中国は宇宙開発の潜在的パートナーであり、米国と共に宇宙の商業的価値を開発することができるという見方だ」と紹介した。
米国のウェブサイト「space.com」も同様の疑問を呈した。同サイトは「米国は中国の宇宙計画に懸念を抱くべきか?」とする文章を掲載し、「神舟シリーズの宇宙船はカプセル型の宇宙機ではあるが、中国の技術は急速に発展しつつあり、複数回の飛行が可能な宇宙船も開発中だ」と指摘。さらに専門家の言葉を引用し、「中国が宇宙船時代に突入してからのスピードは想像を上回る。どうあれ、各国の政策決定者は中国の宇宙計画に真摯に向き合うべきだ」とした。
宇宙専門家の厖之浩氏は11日、中国の宇宙計画について次のように説明した。
第一段階は、神舟5号、神舟6号で宇宙飛行士を宇宙に送り込み、無事帰還させる。第二段階は、船外活動技術、ドッキング技術、宇宙実験室技術でブレークスルーを果たす。現在はこの段階にあり、来年の神舟10号の任務で基本的にドッキング技術を掌握する予定だ。さらに天宮2号と3号を打ち上げ、宇宙実験室技術と宇宙貨物船技術を掌握する。
第三段階は、2020年までに宇宙ステーション技術、すなわち、長期的に人が滞在し、宇宙資源を大規模に開発する技術を掌握する。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年11月13日