中国、世界初の量子ルーターを開発
北京で21日に開幕した第16回量子情報処理国際会議で明らかになったところによると、中国はこのほど、世界初となる量子ルーターを開発、実験室でのデモンストレーションに成功し、量子ネットワーク研究において重要な技術的飛躍を果たした。科技日報が伝えた。
量子ルーターは、量子ネットワークにおいて重要な量子デバイス。同研究は973計画・重大科学問題指向プロジェクト「量子ネットワークプロジェクト」に基づくもので、著名なコンピュータ専門家であり、チューリング賞受賞者でもある清華大学学際的情報研究院の姚期智教授が主宰するもの。姚教授の研究チームはこのほど、実験室において量子ルーターのデモンストレーションに成功し、量子制御・信号制御による量子信号の経路を実現した。
米ワイアード誌はこの研究成果について、「清華大学の研究者が世界初の量子ルーターを構築した。もつれ光子に基づく量子ルーターを利用して量子ネットワークを実現した」と評価した。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年1月25日