メキシコの肥満率、米国を超え世界一に
国際連合食糧農業機関(FAO)が発表した報告書によると、メキシコはこのほど米国を超え、先進国の中で肥満率が最も高い国となった。人民網が伝えた。
WHOの基準では、BMIが30以上を肥満(obesity)と定義している。同報告書によると、メキシコの成人(20歳以上)の肥満率は32.8%でトップ、2位は米国の31.8%だった。以下、シリアは31.6%で3位、ベネズエラとリビアが30.8%で共に4位となった。一方、日本の肥満率は4.5%で、先進国の中では最低だった。
報告は「このような不健康な結果がもたらされた原因は、メキシコの不健康な生活習慣、収入の上昇、そして、貧困者の不健康な食習慣である」と指摘する。メキシコ国立栄養研究所の専門家は、「不健康な食習慣を持つ人の多くが肥満になっている。貧困層の家族は両親共に肥満で、子どもが不健康な食習慣を持つケースが多い。これらの子どもも将来的には肥満になる運命にあり、深刻な流行病と言える。メキシコでは毎年7万人が糖尿病で死亡している。これはメキシコの犯罪集団の6年余りの抗争による死亡者総数に相当する」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年7月12日