バーチャル技術、ダイエットの一助に?
フィットネス、ダイエット食品、サプリメント--人々は新たな方法によるダイエットを絶えず試みている。米国の研究者は、バーチャル・リアリティ(VR)により自分に似たキャラクターを作り、これを「模範」とすることで、多くの人が実生活でダイエットをする一助になるかもしれないと述べた。新華社が伝えた。
これまでの研究では、自分に似たキャラクターがウォーキングマシンで走る姿を見た場合、2日目もフィットネスを続ける可能性が高くなるとされていた。米ジョージ・ワシントン大学のメリッサ・ナポリターノ准教授は、1日に刊行された糖尿病の科学と技術に関する専門誌で、「この手段によりダイエットをサポートできるかをはっきりさせたい」と述べた。
研究者はまず128人の肥満女性に初歩的な調査を実施した。これらの女性の多くは過去1年間でダイエットを試みており、多くはVRゲームを利用したことがなかった。約9割の女性が、VRを利用したダイエットを試してみたいと表明した。
研究者はさらにその中から8人を選び、肌の色や外観等が似ているキャラクターを創り出した。研究者は被験者全員に、自分に似たキャラクターがさまざまなシーンでダイエットする内容のDVDを作成した。被験者はこれらのキャラクターを操作する必要はなく、動画を見るだけでよい。
4週間の実験の間、8人の女性は毎週1度診察所を訪れ、15分間の動画を見た。例えば女性たちは初めに、キャラクターが夕食を取る動画を見て、どのくらいの分量を食べたかを考えた。女性たちは次に、キャラクターがウォーキングマシンを利用するのを見て、ダイエットの目標を達成するために必要なペースを理解した。実験が終了した際、4人の女性の体重は平均で1.6キロ減少し、伝統的な食事制限と同じ効果が得られた。
ナポリターノ准教授は声明文の中で、「この小規模な実験は、健康習慣を養う上で、VRが将来性のある新たなツールになる可能性を示した」と指摘した。また被験者は女性だけだったが、このダイエット法は男性にも効果があると見られる。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年7月3日