スマホ認知症 記憶力低下に注意
スマホは若者の娯楽、情報収集、社会的コミュニケーションの主要手段になっており、スマホから離れられないという人も少なくない。武漢大学中南医院神経内科の肖勁松准教授はこのほど、「若い『デジタル認知症』の患者が増加中だ。スマートなデジタル製品に過度に依存することで注意力が低下し、記憶力が退化する。深刻な場合、自分の電話番号さえ覚えられなくなる」と語った。武漢晩報が伝えた。
◆スマートフォンを長年使っても、母親の電話番号しか覚えられない
武漢鋼鉄の設備管理部に勤務する張波さん(35)は携帯電話が大好きで、スマホをすでに長年にわたり使用している、最も早い「スマホファン」だ。張さんは、「いつも暇があれば携帯電話で遊び、一日に少なくとも4−5時間は費やしている」と語った。
張さんは近年になり記憶力が低下したと感じるようになり、電話番号、数字、人名などを忘れることが多くなった。「今は母の番号しか覚えていない、母の番号には同じ数字が4つあるからだ。妻に電話をかける時は、かけ直すのでなければ、思い出すのにしばらくかかる。上司から何かを指示されても、三歩も歩かないうちに忘れてしまうことがある。友人も私と同じようなことがあると語っていた」
◆6割が記憶力低下
記者は「スマホ所有率、使用習慣・時間」に関するアンケート調査を実施した。対象は18−64歳の人で、有効回答数は337人。
スマホの所有率は若者が最も高かった。調査によると、3Gのスマホを所有している人は304人で、全体の90%を占めた。そのうち85%は18−40歳となった。2Gの携帯電話を使用している人は33人で、そのうち29人が55歳以上となり、2人が携帯電話を使用しないと回答した。
スマホを5年以上使用している人は94%、8年以上は52%となった。1日のうち携帯電話を使用する時間が4時間を超える人は58%、2時間を超える人は85%となった。1時間を超えないと回答した人は10%のみとなった。