汚いエアコン、細菌の量は便器と同じ
便器とエアコンのどちらが汚いかと聞かれれば、多くの人は便器を選択するだろう。中国環境科学学会室内環境・健康分会はこのほど、家安ブランド(エアコン洗浄剤のブランド)と共同で「2013年夏 家庭室内空気改善計画」キャンペーンをスタートし、北京・深センなどのエアコン保有世帯を対象に実施した調査の結果を発表した。それによると、88%のエアコンの放熱板が、細菌の数で基準超となり、便器と同じ程度の汚さであることが明らかになった。南方日報が伝えた。
気温が上がれば、人々はエアコンが効いた部屋に入るだろう。しかしエアコンは涼しい空気だけでなく、有毒な空気をもたらしている。中国環境科学学会室内環境・健康分会名誉理事長、北京大学環境科学センター教授の田徳祥氏は、「乳幼児は環境に含まれる毒物に対して敏感なため、最も健康に影響を受けやすい」と指摘した。
◆72時間の運転、ご飯にカビが生える
長い間洗浄されていないエアコンは、どれほど汚いのだろうか。上述したキャンペーンでは、復旦大学公共衛生学院が今年行ったある課題実験の結果が公表された。「エアコンによる汚染の測定」を目的とするこの実験では、「72時間でご飯にカビが生える」という測定結果が導き出された。この実験ではまず、同じ量のご飯を2つのお椀によそい、壁掛け型エアコンの下のテーブルに置いた。そのうち1つのお椀にはフタをし、窓を閉めてエアコンをつけた。72時間後、フタをされたご飯は色がやや変色したが、エアコンの風にさらされていた方のご飯はカビが生え、斑点ができていた。