中国気象局、増水期に伴い気象災害のモニタリングを強化
中国気象局は16日、2013年気象業務指導グループ第3回拡大会議を開き、中央指導者からの指示を伝達したほか、増水期の気象業務を着実に行うため、業務を手配した。人民日報が伝えた。
中国気象局の鄭国光局長は「現在、7月下旬から8月上旬にかけての主な増水期に入っている。気象部門は気象の変化を密接にモニタリングし、予測・予報業務をしっかりと行っていく。様々な手段を駆使して豪雨、台風、強対流天気といった気象災害のモニタリングを強め、気象災害の詳細予報を強化し、予報の精度を高め、予測可能性を高める」と指摘した。
中央気象台の予報によると、四川盆地中西部、甘粛省南東部、陝西省南西部などの各地では16日から18日にかけ、大雨となる見込みで、17日と18日は上述の地域で豪雨、局地的には特大の豪雨が予想されている。
中国気象局は16日午後4時、四川省、甘粛省、陝西省などの大雨に対応するため重大気象災害(暴雨)III級緊急時対応を発動、業務グループを四川省に派遣し、豪雨予報の指導に当たらせた。中央気象台は16日午後4時、継続して豪雨青色警報を発表した。
中央気象台は、四川盆地の西部で今晩以降、雨の勢いが大幅に増すと予想しており、特に北西部では局地的に100?150ミリの豪雨となると見られる。18日も、四川盆地西部全体で豪雨となる予想で、局地的には特大の豪雨になる見込み。
気象専門家は、「大雨が持続している地域では、土壌に含まれる水分が増し、河川や湖・ダムの水位が上がる。特にブン川や蘆山といった大地震の被災地は地盤がゆるんでおり、土砂崩れ、地滑りなどの地質災害が発生しやすくなっている。モニタリングを強め、予防に力を入れる必要がある」と指摘する。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年7月17日