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瀕死時の魂が体を離れる感覚 脳波の活動が原因=米研究者

 「魂が体を離れ、空中を漂ったようだ」、「遠くで白い光が輝く道に入ったようだ」--。死に瀕したことのある多くの人が、魂が体を離れたような感覚を受けたと話している。しかし米国の最新の研究によると、これは実際には脳波の活動によるものに過ぎないという。新華社が伝えた。

 瀕死の体験はこれまで神秘のベールに包まれており、世界各地の異なる種族、異なる文化を持つ人々が瀕死の体験について語っている。統計データによると、心拍停止の生存者のうち約20%が、瀕死の際に白い光を目にし、魂が体を離れるといった感覚を受けている。

 瀕死体験を研究するため、米ミシガン大学の研究者は実験において、麻酔を注射した9匹のネズミの心臓を停止させ、同時にネズミの脳波の活動を記録した。その結果、心拍停止から30秒内に脳波の活動が活発化し、これらの脳波は意識や視覚活動と関連するものだった。

 同研究論文は12日、「米国科学アカデミー紀要」に掲載された。同論文は、「研究員を驚かせたのは、瀕死状態において、すでに知られている意識と関連する多くの脳波の活動が、意識のある正常な状態より活発であったことだ」と指摘した。これは「心拍・呼吸停止の早期段階において、大脳が活発な脳波の活動を維持できる」ことを意味するのかもしれない。これまで科学界では、瀕死の脳が意識を生むことができるかについて、白熱した議論が展開されていた。しかし大脳は心拍停止後に活動を停止し、意識を生むことはできないとする観点が主流であった。

 研究者は、「これは瀕死の大脳の生理状態の研究に関する初の動物実験であり、心拍停止後に白い光を目にするといった、人類の精神的体験を解明する基礎を固めた」と述べた。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年8月15日

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