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中国初の実験型深海移動作業ステーション、プール内試験を開始

 中国船舶重工集団公司第702研究所が11月22日に明らかにしたところによると、中国初の35トン級実験型深海移動作業ステーションが、正式にプール内での試験段階に入った。これは中国の深海設備技術の重大な進展を示すものだ。科技日報が伝えた。

 第702研究所の翁震平所長は、「プール内での試験を終えた後は、浅い海域における全体性能の試験と、水中作業試験を実施する。海洋環境の中で小型深海ステーション技術の成熟度を確認し、今後開発される1000メートル・100トン級の小型深海ステーションの技術的基礎を固める。さらに、2020年ごろには300トン級の深海移動作業ステーションを建造する計画だ」と語った。

 深海移動作業ステーションは、海面の荒波や強風といった悪天候による影響を受けず、深海で作業ツール・設備の操作、水中作業、資源調査・開発、有人深海輸送設備の研究を、長期間に渡り実施できる。宇宙ステーションが宇宙分野のコア技術であるように、深海ステーションは一国の海洋分野の先進的な中核技術を示す。今回の実験型深海移動ステーションは、中国の未来の深海ステーションのひな形と言える。

 今回の試験は第702研究所が実施した。試験全体は、陸上から水中への投入の訓練、ドック内の試験、プール内の試験、訓練試験の4段階に分かれ、重量設定、傾斜、方向設定、水深設定、高度設定、通常操作、緊急操作、および水中ナビゲーション・測位機能の試験、バラスト水管理システムの正常時・緊急時の注水・排水、浮力調節、油圧システムなどの18の試験項目となった。設計上の海底作業時間は12−18時間で、定員数は6人。

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