2016年11月29日  
 

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今なぜまたリニアか 高度な国産技術が背景に (3)

人民網日本語版 2016年11月29日08:22

の調査と設計に関わった謝海林氏も長沙リニア路線の電磁波の測定データを示して、「リニア路線から1メートルの場所の電磁波は、家庭用の電子レンジやドライヤーが発する電磁波よりも低く、5メートルの場所であれば携帯電話を使用中の電磁波よりも低い」と話す。

▽多国がリニアを奪い合い

謝氏は、「今、再びリニアを取り上げるのは、未練によるものでは決してない。中国がすでに掌握したリニア技術は昔とは比べものにならない。上海リニア路線はほぼすべて『ドイツからの輸入』だったが、現在の長沙リニアは100%『中国オリジナル』だ」と話す。

中国中車国際事業部の陳大勇代表マネージャーは、「高速リニアシステムの研究開発は単なる技術力の蓄積ではなく、市場の蓄積と育成の面がより大きい。世界をぐるりと眺めると、リニア技術はこれまでずっと多国籍大手企業の技術攻略の注目点で、高速リニアプロジェクトは大国が奪い合う戦略的新興産業の攻略点だった」と説明する。

昨年4月21日、日本のJR東海の最新型リニア車両のL0系高速鉄道車両が、有人走行で世界最高時速の603キロメートルを記録し、世界の鉄道の最高時速記録を更新した。米科学技術企業ハイパーループワンは今年5月12日、米国のネバダ砂漠で行ったテストで、真空チューブ式リニアの2秒間での400マイルの加速に成功し、設計最高時速は1200キロメートルに達した。同社は11月9日に公告を発表し、このスーパーリニアモーターカーはアラブ首長国連邦のドバイで実用化される可能性があることを明らかにした。

謝氏は、「高速リニアはまだ中国の鉄道中長期計画に組み込まれていないが、京滬や京広(北京と広州を結ぶ路線)などの大型ルートに高速リニアの線路を建設するという実際のニーズや可能性がないこともない」と話す。(編集KS)

「人民網日本語版」2016年11月29日


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