グローバル経済の回復が力不足で、貿易投資の伸びが低迷する中、中国の外資導入は世界の流れとは逆に安定的な伸びをみせる。ウォッチャーは、「外資による対中投資には規模が拡大し、構造が最適化し、分野と地域が拡大を続けるという新たな趨勢や動向が出現しつつある。その背後にある深層レベルの原因は、中国経済の安定成長、産業構造の最適化、消費のモデル転換・バージョンアップ、投資環境の改善といった新たな現実だ」と指摘する。新華社が伝えた。
▽中国の外資導入は流れに逆らって増加
グローバル経済の低迷や保護主義の台頭に制約されて、国際直接投資は今、逆風にさらされている。国際連合貿易開発会議(UNCTAD)がこのほど発表した報告書によれば、2016年のグローバル対外直接投資は前年比10~15%減少する見込みという。
マイナスを抱えた外部環境に直面しながら、中国の外資導入は安定的な増加傾向を維持している。商務部(商務省)のまとめた統計によれば、今年1~10月の、銀行、証券、保険分野を除くデータをみると、中国の実行ベース外資導入額は6663億元(1元は約16.2円)に上り、前年同期比4.2%増加した。
中国の通知票が各国の投資家の信頼感を極めて大幅に高めたことは間違いない。UNCTADの調査によれば、16~17年の中国は引き続き世界で最も可能性のある投資目的国として首位に立つことが予想される。中国米国商会と中国欧州連合商会の調査によると、調査対象になった多くの企業が中国市場に対し引き続き楽観的な見方を示したという。
▽外資は産業チェーンの先端へ
中国の外資導入は規模が拡大を続けると同時に、構造も最適化を続けており、実質の価値も著しく向上している。商務部のデータでは、外資は産業チェーンの先端へと急速に移動しており、技術力の高いサービス業と製造業が引き続き外資導入の主力となり、新たに設立された大型企業の多くが新興産業とハイテク産業に集中している。
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