銀座の画廊で個展企画
曽さんが日本に留学して間もない94年、妹の曽黎さんも銀行を辞めて、日本に留学した。曽黎さんは子供のころから、蝶の絵を得意とする中国の有名画家・万鐘氏の絵に学び、その絵は絶品と称されてきた。
そんな二人は95年、高崎市の「高崎ステーションギャラリー」で、「曽令富個展」を企画。長い画家人生を送る曽令富さんにとって、初海外個展となった。
2004年、今度はランクを上げて東京銀座・鳩居堂画廊にて「曽令富個展」を企画。同画廊で個展を開催した外国人は曽令富さんが初めてだった。
絵を通して中日文化交流促進を願う
そして、15年、同じく鳩居堂画廊で、今度は曽勤さんの人生で初となる「曽勤個展」を開催した。会場では、バイオリニストが演奏する中、曽さんが巨大パネルに絵を描き、多くの来場者の間で好評を博した。
一人でも多くの日本の若者に中国の水墨画や中国の文化を知ってもらおうと、曽さんは07年から、高崎市の公民館や小学校で、中国の水墨画を教えている。現在、小学生から80代の高齢者までの日本人100人以上が、曽さんに中国の水墨画を習っている。「命に対する尊重、愛や平和の追求などを表現している私の作品を見て、さまざまな国の人が共感を覚えてくれることを願っている。そして、中日両国の国民の相互理解を促進し、水墨画と日本画の融合のように、美しくなごやかになるようにしたい」と曽さん。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年1月6日
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