英エコノミスト誌の掲載記事では、「『女性の幸せは結婚にある』と信じてやまないアジア女性が、以前より晩婚化し、さらには結婚しない人も増えた。この変化は、女性、伝統的な家庭生活、アジア諸国の政治全てに深い影響を及ぼしている」と指摘されている。
残念な点は、中国の一般民衆、特に親世代の結婚観が、都市部女性の変化にまったく追いついていないことだ。前述の同僚女性は、「独身の自分にとって、1年間で何よりも苦痛なことは、春節(旧正月)の帰省」だと私に教えてくれた。
「独身」がライフスタイルの一つとして社会一般に広く受け入れられるまで、「独身」であることにより生じる世代間のすれ違いや衝突は、かなり長い間続くことだろう。
ビジネスの観点から見ると、世界最大の「独身者の国」では、巨大規模の「独身経済」、特に「独身女性経済」が生まれると予想される。
たとえば、独身女性は、自分自身に対する関心と愛情がより強く、伝統的な女性のように家庭や子供に自分の全身全霊を注ぐようなことはない。スキンケアやシェイプアップなどの流行産業では、他とは差別化したサービスを打ち出してこれらの消費能力が高い独身女性をいかに惹きつけるかが大きな課題となっている。
また、筆者が以前飛行機の機内で観た短編動画「一人食(一人めし)」は、一人で食べるヘルシーな美食を素早く簡単に調理する方法を紹介するという内容だった。これも、今の時流にぴったり合うアイディアだと感じた。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年1月9日
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