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「中国のアジア太平洋安全協力政策」白書 専門家の解説

人民網日本語版 2017年01月16日13:56

アジア太平洋地域は世界の60%の人口と60%の経済規模を擁している。世界戦略の重心であり、冷戦の痕跡が多く残り、安全上のリスクが比較的多い地域でもある。不穏な状況が起伏する中、いかにして安全協力を強化するかが近年アジア太平洋諸国が力を入れて検討している問題だ。中国政府は11日に「中国のアジア太平洋安全協力政策」白書を発表して、中国の理念、中国の主張、中国の案を明確に示した。アジア太平洋さらには国際安全協力に計り知れない影響を与えるのは確実だ。(文:趙小卓・軍事科学院中美防務関係研究センター長。中国軍網掲載)

■制度整備を革新し、多層的、複合型、多様な地域安全構造を構築

現在、アジア太平洋地域には地域全体をカバーする多国間安全体制はなく、主に役割を担っているのは準地域安全体制だ。例えば、ASEAN主導の安全協力体制、上海協力機構、アジア信頼醸成措置会議、米国主導の二国間軍事同盟などだ。このうち、軍事同盟には明らかな冷戦の痕跡があり、排他性と第三国を念頭に置くという特徴があり、同盟国の利益を守ると同時に、人為的にアジア太平洋地域に分裂をもたらしている。

白書はパートナーシップの構築を推進し、「対立ではなく対話、同盟ではなくパートナー」という新たな道を歩み、未来志向で地域の実情に合い、各国の必要性を満たす安全構造を構築する方針を打ち出した。目標面では、この構造は多層的で複合型、多様なものであり、現有の制度の整備と高度化だ。参加国の面では、この構造は域内諸国の共同事業であり、各国が積極的に参加し、できる限りの貢献をすることを必要としている。構築の道筋面では、この構造は共通認識を基礎に、非伝統的安全協力を重点とし、容易なものから難しいものへと進め、最初は浅く、次第に深めるものだ。また、将来の地域安全構造は地域経済メカニズムと協調的に発展し、統合的に考え、同時に推し進め、相互促進するものだ。


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