ファッションに対する見方が変わるにつれ、メイクする男性というのも今では特に新鮮な話題ではなくなっている。そして、日本では若い男性のファッションは今、新たな時代に入っている。日本では現在、髪をカラフルに染めたり、カラーコンタクトをつけたり、口紅を塗ったり、ネイルをしたりする「ジェンダーレス男子」が話題となっている。「ジェンダーレス」と呼ばれる通り、そのような男性は、性別の固定概念を覆している。専門家は、日本のほとんどの男性は定番のファッションであるため、「ジェンダーレス男子」は、その外見で自分の個性をアピールしたいのではと分析している。広州日報が報じた。
女性らしいファッションをする佐々木とまん
「ジェンダーレス男子」が流行
東京渋谷区初台のアパートに住む佐々木とまんくん(23)は、毎日出かける前に、きれいな肌の顔にファンデーション、チークなどを塗り、リップで唇の色を整えるなど、40分かけて丁寧にメイクする。その爪にはネイルがほどこされ、髪はウェーブがかかり、ハイヒールを履いている姿を見ると、女性にしか見えない。日本人は往々にして性別にあった服装を重んじていることを考えると、とまんくんは変わった存在だ。
とまんくんはモデル兼BOYSグループ・XOXのメンバーとして活躍しており、「とまん」というニックネームでソーシャルメディアで大きな話題となっている。そして、多くのファンを抱え、テレビ番組にもよく出演している。とまんくん自身は、「女性」に扮しているとは考えておらず、自分は「ジェンダーレス男子」としている。
小柄なとまんくんは、「僕の心は男性、性別という概念は必要ない。自分にあったスタイルを選ぶべき。男だから必ずこうしなければならない、女性だから必ずこうしなければならないでは、全然おもしろくない。男性も女性も同じ人間」と話す。
「ジェンダーレス男子」の仕掛け人は、とまんくんを発掘したメディア・エディターの丸本貴司氏で、とまんくんが先駆けとなったわけではない。日本の若い男性は現在、ファッションの面における固定概念を覆している。例えば、髪をカラフルに染めたり、カラーコンタクトをつけたり、色鮮やかな口紅を塗ったりなどだ。パーマのかかった金髪の比嘉龍二(りゅうちぇる)、ミニスカートを履くGENKINGなどの「ジェンダーレス男子」は、SNSで大人気になり、テレビでも活躍している。
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