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人民網日本語版>>カルチャー

無形文化財の保護、「中国の経験」 (2)

人民網日本語版 2017年01月20日10:24

◆民間から始まり、民間に戻る

多くの無形文化財は近年、現代生活に適応できず継承が困難という苦境に陥っている。政府は「生産的保護」、「回復的保護」、「全体的保護」などの理念を打ち出し、無形文化財を「民間から始まり、民間に戻る」ことを徹底させようとしている。

中国文化部(省)無形文化遺産司が中心となり、2016年に新疆維吾爾(ウイグル)自治区哈密(ハミ)市で初の伝統工芸活動ステーションを設置した。国内の有名なデザイン企業及び美術系のトップクラスの大学を招き、伝統的な哈密刺繍のデザインを現代生活で求められる商品とコラボさせて発売した。なかでも哈密刺繍のデザインを施したヘッドホンが好評で、あっという間に売り切れたほど。その後も注文が殺到し、ウイグル族の女性たちはその注文に対応するため、作業に追われることとなった。2016年の上海国際手作り博覧会では、青海省果洛州の200種弱の特色ある文化・創意手工芸品が、国内外の観光客から注目を集め、買い取られた。最終的に契約総額は2万3000元(1元は約16.8円)に達した。

さらに中国で唯一ユネスコ「優秀実践リスト」に登録されている「福建省人形劇後継者育成計画」は、人形劇芸人と集合住宅地区内の市民が広く参加し、人形劇伝統継承を成功させた例だ。福建省各地の劇団は「全面的な保護」の理念に基づき、教育機関のキャンパス内での公演や「国際人形劇フェア」の開催などにより、「教室・キャンパス・集合住宅地区」へと進出している。若者に興味を持ってもらい、人形劇の芸術を現地の文化と記念行事に溶け込ませることで、その伝統が息づいていくための環境を効果的に改善し、保護と継承を促進している。(編集YF)

「人民網日本語版」2017年1月20日


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