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南京に暮らす日本人たちの生き様(三) (2)

人民網日本語版 2017年01月23日09:53

野尻さんはできるだけ、歴史という「川」に入ることを避けているが、それでも、そのことに水を差されるような思いになることもよくある。

例えば、2012年9月10日、日本政府は閣僚会合を開き、釣魚島及びその附属島嶼(日本名・尖閣諸島)を正式に国有化するという方針を最終決定した。それを受け、中国各地で反日デモが次々に起き、同月15日、南京市の邁皋橋付近でもデモが起きた。

その翌日、野尻さんが働いている日本料理店のドアには、「釣魚島は日本のもの」と手書きされた白い紙が張られていた。そして、通報を受けて駆け付けた警察に、野尻さんとマスターは、「問題が大きくなるだけで、こんなのを自分たちで貼るはずがない」と何度も説明して、誤解をやっと解くことができた。

野尻さんがよく行くラーメン店の店内には高い位置にテレビが設置されており、そこでは理解に苦しむ「抗日ドラマ」が頻繁に放映されている。そして周りを見てみると、客たちがラーメンをすすりながら、「真剣な目つきでそのドラマを見ている」という。

「抗日ドラマはきらい」という野尻さんは、「中国人と日本人が殺し合うドラマを見て何がおもしろいのかさっぱり分からない」と話す。それでも、「日本でも第二次世界大戦をテーマにしたドラマがたくさんあり、日本軍の敵が米国になっているだけであることは分かっている」という。


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