実はオバマ前大統領であれトランプ大統領であれ、こうした危急存亡の悲壮な雰囲気を公然と誇張する意図は、新政権の政策方針を支持するよう民衆を後押しすることにある。だが、もしこれが身勝手な保護主義に変わり、自らの問題を他国のせいにし、または矛盾を転嫁し、他国に言いがかりをつけ、力を誇示するのなら、国際関係にとって深刻な打撃となるのは必至だ。
中米の協力・ウィンウィンは米国が再び偉大になる助けとなる。異なる点は多くても、中米両スーパーエコノミーには似ている点がある。米国は再び偉大になろうとし、中国は中華民族の偉大な復興を実現しようとしている。両国は発展理念において実務的なうえ、共に発展が絶対優先事項であり、着実な行動が国を興すと考えている。習近平国家主席は中国の発展の成果に言及した際、これは中国国民が数十年間にわたり苦労を堪え忍び、血と汗を流した結果であり、発展を望むのなら自らが懸命に、着実に働かなければならず、他国の施しに頼ってはならないと特に指摘した。トランプ大統領も演説で、言葉だけであってはならず、「行動を起こす時が来た」と強調した。
トランプ大統領は就任早々意気込んでおり、米国第一の「新世界」を迎えると公言している。その約束をどう実現するのか、人々は見守っている。だが世界は大きく、米国が世界を離れて単独で生きるのは不可能だ。対外関係をどう処理するかは、トランプ大統領にとって避けられない関門だ。中米は傷つけ合うことを避けるべきだ。中国は中米関係がソフトランディングを果たし、新たな出発点において新たな発展を得ることを望んでいる。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年1月24日
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