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「95後帰省恐怖症」の若者は実家での長期滞在恐れ残業申請

人民網日本語版 2017年02月04日14:14

春節連休といえば、家族が集まり、お互いの絆を確かめ合い、団欒を楽しむ至福のひと時といえよう。だが「帰省恐怖症候群」、「結婚催促恐怖症候群」、「都市漂流族」の人々にとっては、このような身内が集う濃密な時間は、さまざまな悩みの種となることも事実だ。新華社が伝えた。

広東省深セン市で働く「95後(1995年以降生まれ)」の胡敏敏さん(女性)は「『帰省恐怖』指数を1から10までの十段階で表すとしたら、私はだいたい8から9。今年は実家から少し早めに戻ってくるため、すすんで連休中の残業を職場に申請したぐらい」と話す。

胡さんが深センで働き始めて今年で3年目になる。職業は安定しておらず、ネットショップ運営者や美容専門学校の講師などの仕事を常に掛け持ちしている。彼女が言う「春節中の残業」は美容学校の初級3年生へのカリキュラム指導の仕事のことだ。

胡さんは「実家に戻って家族と新年を迎え、『濃密な時間』を過ごすことはやぶさかではない。だが、『帰省恐怖』の原因は、あまりにも出費がかさむため。春節中に親戚や友人を訪ねるのに、手ぶらという訳にはいかない。ある年の年越しには、ほぼ全ての親戚宅に贈り物をして、それらの家の子供全員にお年玉をあげたら、全部で2万元以上(約33万円)もかかった。この大出費を埋め合わせるために、深センに戻ってからかなりの期間、インスタントラーメンを食べ続けなければならなかった。それ以来、私は『帰省恐怖症』に罹ってしまった」と話した。

胡さんのケースとは異なり、江西省南昌市の白桜さん(女性)が最も恐れているのは、春節中に親戚や友人を訪ねた時に「いい人は見つかった?」と聞かれることだという。「私はもう32歳、大学を卒業した年から、両親は私に良い相手を見つけて家に連れて帰ってきてほしいと暗にほのめかしていた。それから7年、私はまだ独り者。春節中、親戚の誰もが、『いい人は見つかった?』と私にしつこく聞いてくる。本当に彼らにどう対応すべきか分からない」と白さんは嘆く。


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