日本では、食堂を開放している政府機関もある。例えば、農林水産省では「国産食材を味わってもらう」ことを目的に食堂を一般開放している。そこで提供されているのは、ほとんどが伝統的な和食で、各定食に使われている食材の自給率が表示されている。国産の食材を宣伝するために、同省は栄養士と腕のいいシェフを雇い、おいしくて安い料理を提供しているため、関係者だけでなく、一般客もたくさん訪れている。一般客でも、入館証をもらうだけで入館して普通に食事をすることができる。
また製薬会社も次々に食堂を開放している。例えば、ロート製薬の「家庭薬膳料理」は最も人気となっている。日本でも中国医学は評判が高く、ロート製薬も中医学理論に基づいて食材と薬膳を組合せた「薬膳カレー」などのメニューを多く提供している。カレーのルーには、クコの実やゲッケイの葉、松の実などが入っている。薬膳料理は肌や腸を整え、ダイエットのサポートにもなり、特に手足が冷えやすい人に最適だ。
さらに、食堂を一般開放する大学も増えている。大学食堂のメニューは栄養士が作成しており、衛生管理が厳しく、値段も安いため、人気が高い。その他、大学食堂の一番の魅力は大学生と会話ができることだ。若者から新しい発想などを得られるほか、キャンパスライフの思い出に浸ることもでき特に専業主婦の女性に人気だ。また、無縁社会となりつつある日本では、人と人のつながりが強化されるというメリットもある。このように、企業や大学の食堂が開放されるようになり、グルメ雑誌やグルメランキングでもそのような食堂にスポットが当たるようになっている。そのような食堂は、一般人の間で好評を博しており、毎週計画的にいろんな食堂でランチを食べている人も多い。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年2月8日
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