米側は「レーダーは終末モードとして配備する」と弁解するが、問題は中露が人員を派遣して現場で査察・監督を行うのを米側が受け入れることはあり得ず、両国の懸念が完全に解消されることはありえないということだ。
THAADの韓国配備が米国主導のアジア太平洋ミサイル防衛システム構築の重要な一環であることは明らかだ。今回マティス長官が訪韓して配備プロセスを推し進めたのは、韓国政局の動揺の機を利用して既成事実化し、将来の韓国新政権にその受け入れを余儀なくさせるためだ。もし配備が他国に本当に影響を与えないのなら、なぜこんなに焦るのか。
THAAD問題の根本的原因は米側が冷戦思考と強権観念を棄てず、絶対的安全を追求していることにある。現在、冷戦思考、ゼロサムゲーム、武力至上を特徴とする伝統的安全保障観は時代に合わなくなってきている。関係国は共通、総合、協調、持続可能という新安全保障観を確立し、各国の理にかなった安全保障上の懸念を尊重し、これに配慮するべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年2月9日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn