陸上配備型ミサイル防衛システムが比較的固定された陣地に配備されるのと異なり、イージスシステムはミサイル防衛迎撃に用いることができるだけでなく、区域対空、対地突撃、対潜作戦任務も執行できる。
米軍側の配備計画によると、スタンダード3を中心とするイージスミサイル防衛システムは、THAAD及びパトリオットと相互補完構造を形成し、遠中近、高中低の総合連結する「ミサイル防衛の隔離壁」を形成する。
■ミサイル防衛強化への報復措置は必至
近年、米国は世界的なミサイル防衛システムの配備を強化している。欧州ではイランの脅威を口実に中東欧ミサイル防衛システムの配備を推進し、アジア太平洋では朝鮮の脅威を口実にアラスカから日本、韓国を経てオーストラリアへいたる「ミサイル防衛の弧」を築くべく努力している。だが、見識ある人はみな、米国が目をつけているのがやはり中露であることを分かっている。
ロシア外務省不拡散・軍備管理問題局長は8日「欧州とアジア太平洋でのミサイル防衛システム配備の拡大という米国の一方的行動は戦略的安定を著しく損なう。非建設的であるのみならず、有害かつ危険だ。冷戦思考に満ちたこのようなやり方は、世界の戦略的安定と大国間の相互信頼に深刻な影響を与え、国際体制を一層不安定、予測不可能にする。断固たる報復措置に遭うのは必至だ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年2月10日
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