ざっと見積もって、大人2人で3日間遊んだだけで、数万元必要だ。一方、冬にツアーで北海道へ旅行へ行くとすると、4泊5日でも約7000元(約11万5500円)ほどだ。その他、このリゾート地にあるお土産屋とスポーツ用品店はそれぞれ一軒しかおらず、中国人観光客の「爆買い」のニーズを満たすことはできないと思われる。
北海道から東京に行くと、爆買いをする中国人観光客の姿をあまり見かけることができなくなっていた。銀座や新宿などの繁華街では、以前なら店の外まで長蛇の列を作っている中国人観光客をよく見かけたが、今は免税手続きができるレジでも並ぶ必要はない。東京周辺の大型アウトレットモールに行くと、中国語が話せる女性スタッフから、画像をSNSに投稿すると割引券がもらえるサービスや一定の金額以上買い物すると帰りのバスのチケットがもらえるサービスなど、各種セールを熱心に紹介された。「このようなサービスは前にはなかったよね?」とそのスタッフに聞いてみると、「前はすごい数の中国人観光客が来ていたから、丁寧に紹介する暇なんかなかった。もし、自分から聞きに来る人がいても、簡単に説明するだけだった」と率直に答えてくれた。このスタッフは大学生で、冬休みを利用してアルバイトをしているということで、「『爆買い』が減ったため、中国語が話せるスタッフもほとんどいらなくなり、2月からは新しいアルバイトを探さなければならない」と話した。
東京のある本屋で、1月20日に発売されたばかりの「中国人観光客の財布を開く80の方法」という本が、おすすめリストに入っているのを見かけた。その本の宣伝文句は「ポスト『爆買い』時代の特効薬!」だ。つまり、中国人の「爆買い」に陰りが見えていることに、日本社会はすでに気付いているのだ。同書の作者は、「爆買い」時代が終わっても、新しい中国人インバウンドビジネスが始まり、値段と価値がマッチしたサービスや体験を提供しなければならないとの見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年2月13日
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