明日2月14日は「バレンタインデー」。多くの独身者にとって、また年に一度の「独身者虐め」の日が巡ってくる。人民日報海外版が報じた。
独身男性がこんなにも世に溢れている状況には、現実的な原因がかなり関係している。中国における新生児の男女差は7年連続で縮まっているとはいえ、「男が多く女が少ない」現状は、まだかなり際立っており、今後は約3千万人の男性が、「生涯独身で過ごす」という苦境に直面することになる見通しだ。以前は男女のバランスが比較的安定していた結婚市場だったが、男性が数千万人も多くなったことから、パートナーと巡り合えない多くの男性が独身を余儀なくされることで「あぶれ男子」現象が生じるようになった。
数年前から、中国各地の「独身村」が、たびたび国内外メディアで取り上げられるようになり、海外まで「嫁を買いに行く」という違法行為が頻繁に発生、男女比アンバランスによって引き起こされたカップリング問題が、今まさに社会の安定を脅かし、人類生態学的な安全に危害を及ぼすまでになった。
実際のところ、被害者は男性だけに限らない。1980年代以降、「子供を育てるのは老後の面倒を見てもらうため」や「男尊女卑」といった伝統的観念に加え、非医学的理由による胎児の出生前性別判定や性別選択による人工妊娠中絶などの行為がはびこっていたため、女性の出産する権利のはく奪や心身の健康も損なわれてきたのだ。
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