スキー競技
今大会ではスキー競技が11種別とその半分以上を占めている。しかし残念なことに、スキー競技における中国チームの金メダル獲得の機会は多くない。高志丹国家体育総局副局長は、「その実力差を知り、欠点を探し出し、対策を見つけることが中国代表チーム、特にスキー競技チームが今回札幌に赴く上で重要な任務となる」としている。
特に今大会にはフリースタイルスキーエアリアルが競技種目に含まれていないため、中国のスキー競技チームにとって、優勢を誇ってきた種目はスノーボードハーフパイプのみとなっている。今大会で中国女子チームは蔡雪桐選手と劉佳宇選手という世界選手権チャンピオン2人を参加させ、アジア冬季競技大会チャンピオンを共に目指す。また男子チームでは張義威選手が高い実力を備えているものの、日本チームの選手たちと比べると同種目における実力は拮抗しており、また日本チームはホームグランドであるという利点もあるため、ともに金メダル獲得の有力候補になると見られている。
バイアスロンとクロスカントリースキーはスキー競技における2大競技だが、アジア各国と世界強豪国との差は大きい。アジア地域のバイアスロンにおいて、中国チームはある程度の実力を備えており、過去にはアジア冬季競技大会で金メダルを獲得したことすらある。しかしながら、ここ2年ほど、アジア地域のスキー競技全体の実力が向上するにつれて、各国の同競技における競争も熾烈を増している。またクロスカントリースキーは中国チームにとってやや実力の劣る競技と言えるだろう。身体能力とトレーニング条件の限界から、長年その成績は振るわなかった。しかし2022年の北京冬季オリンピック開催が決定したことが新たな転機となり、中国チームはフィンランドからヴィルタネン氏を外国人コーチとして招き、トレーニングにおける欠点などを改善しつつある。同コーチをチームに迎えたことで一連の変化が生じており、今大会では同種目において中国チームに大金星がもたらされる可能性もあるかもしれない。
アルペンスキー、スキージャンプ、スノーボードパラレル大回転、フリースタイルスキーモーグルなどのスキー競技においては中国チームの選手たちはそれほど目立った成績を収めていないものの、試合に参加することでチームを鍛え、その実力差と改善に向けた方向性をさぐることになるだろう。(編集TG)
「人民網日本語版」2017年2月16日
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