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日本の残業文化の実体は? (2)

人民網日本語版 2017年02月20日15:35

日本では、残業しないというのは確かに難しい。その原因は、膨大な量の仕事があるにもかかわらず、ここ数年は不景気であるため、多くの企業は人員整理やリストラを実施し、残った従業員だけでその仕事をこなすとなると、残業は不可避となるからだ。また、日本の終身雇用制度は就職市場の活力不足の要因となっており、転職してもっといい仕事を見つけるというのは難しいため、今の仕事を続けるために長時間労働をしなければならなくなる。さらに、日本の多くの大企業は勤続年数で給与が変わる制度を採用しており、勤続年数が長いほど出世の道が開け、1週間に10時間多めに働く従業員ほど、管理職などに就ける可能性が上がる。

全体的に見て、日本で年間通じて残業をしている人はいくつかのタイプに分類できる。まず、会社に対する忠誠度が高いタイプだ。このタイプの人は会社の雰囲気を大切にし、チームワークは重要だと考えているため、自分の仕事が終わったとしても、同僚の仕事を手伝うために残業をする。次に効率の悪い人。このタイプの人はとにかく要領が悪く、仕事のスピードを遅くし、結局仕事を後回しにする。しかし、同僚から見ると、そのような人はずっと一生懸命仕事をしているように見える。そして、仕事のメリハリを知らないタイプの人。このタイプの人は子供のころから、学校で勉強し、部活をし、家に帰ると塾へいくという忙しい生活を送ってきたため、暇な時間ができると逆に不安になる。最後に仕事が終わった後の付き合いが断れない人だ。日本の会社では飲み会がよく企画される。日本人の間では「飲みニケーション」という言葉もあり、チームワークを非常に重視する日本人に、そのような飲み会参加を断るという勇気はない。

日本にも、「残業の回数や時間を減らすのは不可能ではない」と指摘する声もある。そのためには、まず、仕事の内容や時間をきっちり定め、期限内に仕事を終わらすことが必要だ。また、「残業する従業員は真面目な社員」という間違った考えを改め、仕事の長さではなく、効率と質を向上させることに考えを向けるべきだ。そして、間違った「チームワーク」の精神に屈することなく、自分の意思を持つ勇気を持ち、残業している人に付き合って仕方なく残業するのはやめなければならない。最後に、仕事と生活のバランスを保たなければならない。仕事が楽しい場合もあるが、仕事が生活の全てでは決してない。楽しみを得るための他の方法も見つけなければならない。真剣にすれば、終わらない仕事などないはずだ。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年2月20日


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