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米国生まれの「宝宝」が中国へ 米メディア:中米両国の類いまれな協力分野

人民網日本語版 2017年02月24日08:30

「さようなら、宝宝」―現地時間21日午後2時ごろ、3歳半になるジャイアントパンダ「宝宝(バオバオ)」が米ワシントン・ダレス国際空港から出発した。16時間の飛行時間を経て北京時間22日午後5時ごろ四川省成都市に到着、ふるさとの新居「中国ジャイアントパンダ保護研究センター都江堰基地」に入る準備を行った。「別れの悲しみ」や「慶び」といった言葉が、米国の多くのメディア報道に登場した。21日付ニューヨーク・タイムズ紙は、「パンダの飼育・繁殖は、米国と中国の協力関係の中でも極めてまれに見る分野である」と報じた。ワシントンのスミソニアン国立動物園の副園長で飼育係も務めるラウリー・トンプソン氏は、「我々の協力は極めて良好なものだった。政府の他の部門もこのような素晴らしい協力関係を築けたら良いのに」と話した。環球時報が報じた。

米ABCニュースは21日、次のように報じた。

「2000年末、中米両国の友情のシンボルとして、パンダのカップル『添添(ティエンティエン)』と『美香(メイシャン)』が、中米両国の信頼と友情の証として中国から米国に贈られた。『ワシントンで最も歓迎されたカップル』である2頭の間には、2005年、2013年、2015年にそれぞれ、雄の『泰山(タイシャン)』、雌の『宝宝』、雄の『貝貝(ベイベイ)』が誕生、米国市民の人気の的となった。2010年、4歳半になった『泰山』が中米両国のパンダ『二国間借用協定』の契約期間終了にともない中国に帰国した。今回は『宝宝』が契約終了で帰国した」。

「宝宝」が帰国する前、スミソニアン国立動物園では、1週間に及ぶ「送別イベント」が開催された。「宝宝」にお別れに告げるためにやって来た来園客は後を絶たなかった。また、園側は、来園者がメッセージを残すための「特製カード」を数千枚準備した。同園の職員によると、これらの素晴らしい記念の品は、「宝宝」と一緒に中国の新居に送られたという。同園に駆け付けられなかった人々からも、ネット上で、数十万の「いいね!」や「愛」、「悲しい」などを表すスタンプとともに、祝福のメッセージが「宝宝」に寄せられた。

この1週間、ロイター通信、AP通信、ブルームバーグ、ウォール・ストリート・ジャーナル、ワシントン・ポスト、米ABC、NBC、CBS、フォックスニュースなど様々な米主流メディアがパンダ館に殺到し、帰国を間近に控えた「宝宝」の情報を伝えた。「宝宝」が誕生した当時のパンダ館館長を務めたランディ・スミス氏は、「パンダを見るためにスミソニアン国立動物園を訪れる人は、年間200万人以上に達している。また、ネット上でライブ配信される『パンダチャンネル』の閲覧数も、毎日1千万を上回る」と話した。

崔天凱・駐米中国大使とスミソニアン国立動物園のデニス・ケリー園長は21日、「宝宝」のお別れ会を開催した。崔大使は、「パンダはすでに、絶滅危惧種リスト(レッドリスト)において、『絶滅危惧種』から『危急種』に一段階ランクが下がっている。これは、中国の数年間に及ぶ努力とは切っても切り離せない。米国側も、中国および各界のパートナーとともに歩み続け、ジャイアントパンダの育成・保護に尽力・貢献していくよう望んでいる」とコメントした。


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