「早く交通カードの絵を見て。子供の頃住んでいた西四北四条の胡同(路地)だよ」。最近、「北京の胡同」と題する油絵が印刷された公共交通カードがネット上で販売され、多くの北京市民の間で話題になっている。取材では、油絵の作者である傅察丹青さんは、11年間、北京の思い出の場所を描き続けていることが分かった。北京晨報が報じた。
思い出の胡同をカードに
市民の張さんは、コレクトブックを開き、ビニールの中からカード4枚をゆっくりと取り出しながら、「長い歴史を誇る北京の胡同はどんどん減っている。それをカードにして思い出にするのは、とても意味があると思う。先週、ネット上で偶然、公共交通カードの販売代理店で『北京の胡同』をテーマにした油絵シリーズのカードを見かけた。それがこの4枚。私は子供の頃、この胡同で育った。今はマンションに住んでいるが、胡同には独特の感情があり、すぐにそれを買った」と話す。そして、「西四北四条」のカードを指差しながら、「ここには子供の頃の思い出が詰まっている」としみじみと語った。「西四北四条」のほか、「東城草厂」、「吉安所北巷」、「白塔寺蘇萝卜」の計4種類あり、どれも美しく、アンティークな雰囲気が漂っていた。
「描かれている胡同はほんとうに美しい」。カードを受け取った張さんは、胡同を見に出かけたといい、その時に撮影した写真を見せてくれたほか、「元々ここは皮の製品を加工する場所だった。こっちは、以前『鉄匠営』と呼ばれ、背景にある建物は軍区大院」としみじみ語り、「1日ぶらぶらして、4枚のカードの場所全てを回った」と説明してくれた。
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