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鄭騰飛氏:環境保護教育に尽力する「海外帰国」博士

人民網日本語版 2017年03月01日14:00
鄭騰飛氏:環境保護教育に尽力する「海外帰国」博士
安徽省淮南市は、「低炭素外出」を市民に奨励するため、市街地の主要道路に300ヶ所の駐輪ステーションを設け、自転車1万台と自転車ロック機1万2千個を備え付け、公共レンタサイクルシステムを作り上げた。市民は、レンタルカードを使って、1時間以内は無料でレンタサイクルを利用できる。1時間無料レンタサイクルを利用する市民。(2月13日撮影、資料提供:人民視覚)

鄭騰飛氏の人気がネット上で急上昇している。

鄭さんは昨年末、「煙霧対策のためには、政府の責任を追及するたけではなく、住民も各自の考え方を見直す必要がある」と訴える文章をネット上に公開した。彼女は、技術革新・環境保護教育は、煙霧問題の解決に有効であり、一人ひとりがまず、自分自身をコントロールすることから始める必要があると考えている。

彼女の文章は広く転送されたが、疑念を示す声も後を絶たなかった。多くのネットユーザーは、「政府を弁護している」、「煙霧改善の責任主体を曖昧にしている」として、彼女を非難した。鄭さんはそれらの非難に心を痛め、「私は、環境悪化の原因は、我々のニーズが環境のキャパシティを上回っていることを皆に認識してほしかっただけだ。我々自身でより多くのことができる」と訴えた。

鄭さんは環境保護主義者だ。紙飛行機作りが大好きな子供たちのために、彼女は地下鉄に乗った時に数枚のチラシを持ち帰る。学校で使った印刷用紙を使うこともある。彼女は、このような方法で廃棄物を利用し、資源を節約できると考えている。また、子供たちは本を読むことも好きだが、本を購入することは滅多になく、主に借りるようにしている。彼女はこのようなリサイクル・シェア方式を有料で利用すれば良いと思っている。また、社区(コミュニティ)内でも、移動図書室など、シェアが可能な資源はもっと多く存在すると指摘した。

鄭さんの意見では、中国経済の発展はここ数年目覚ましい一方で、環境保護意識の高まりはそれに追いついていないという。彼女は2014年、米マサチューセッツ工科大(MIT)で博士号(化学)を取得したのち上海に戻り、教育の世界に身を投じた。

彼女は、「次世代の考え方と意識が、今後の方向性を左右する。このため、子供には、小さい頃から環境保護・資源節約・節制について教える必要がある。まずは、保護者が身をもって示すことだ。子供たちを自然に親しませ、世界や生命に対してより深い理解や感情を持たせることが大切だ」と強調した。これは、鄭さんが考える教育の価値であり、人と環境が調和して歩むべき道でもある。(編集KM)

「人民網日本語版」2017年3月1日


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