中国工業・情報化部(省)の陳肇雄・副部長は6日、国務院報道弁公室の記者会見において、「中国工業・情報化部は、ネットワーク回線速度の引き上げと利用料金引き下げに関する業務を推し進めていく。料金引き下げの可能性をとことん検討し、ネットワーク建設を進め、良好なネットワーク環境を創造する。今年10月1日から、携帯電話国内長距離通話料金とローミング料金を全面撤廃する」と発表した。新華社が報じた。
陳副部長は、記者会見の席上で、「情報ネットワークは、経済社会発展にとって必要不可欠な核心インフラとなった。中国工業・情報化部は関連部門とともに、ネットワーク回線速度の引き上げと利用料金引き下げに関する業務を着実に推し進めていく。インフラ電信事業者3社と中国鉄塔公司の共同努力が実を結び、段階的な効果が顕著に現れている。中国工業・情報化部は今後さらに、ネットワーク回線速度引上げ、利用料金引き下げのための新措置を制定・発表する計画だ」と述べ、具体的措置として以下を列挙した。
〇携帯電話国内長距離通話料金とローミング料金を全面撤廃し、中小企業のネットワーク接続費を大幅に引き下げる。海外長距離通話料金を引き下げる。
〇国内のブロードバンドンターネットを普及させる。インターネットの国際接続に関するブロードバンド化を強化し、農村におけるブロードバンド普及率100%を目指し、旧コミュニティにおける光ファイバー整備政策を改善する。
〇企業向け料金体系を規範化し、サービスの質を高め、市場開放度を高め、良性競争を促進し、電気通信市場環境の合理化を継続して推し進める。
中国工業・情報化部の統計データによると、ネットワーク回線速度引き上げと利用料金引き下げに関する方針が打ち出されてから、中国の固定ブロードバンドネットワークの通信速度は大幅に上昇、333の地級行政区・直轄市に光ファイバー網を整備、光ファイバーを利用したブロードバンドユーザーの割合は76.6%に達し、世界トップ3に入った。2014末の時点で1億戸未満だった4G回線利用世帯数は今では7億7千万戸まで増加し、世界全体の4Gユーザーの半数以上を占めるに至った。2年前から、ネットワーク回線利用料金は下落の一途を辿っており、全国の固定ブロードバンド平均利用料金の値下げ幅は86.2%、移動ブロードバンド利用料金の値下げ幅は64.7%にそれぞれ達した。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年3月7日
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