3大通信キャリア(中国移動、中国聯通、中国電信)の内部情報によると、各社は10月1日より、その月に使い切らなかったデータ通信容量を翌月まで繰り越せるプランを正式に打ち出す。当月分のデータ通信容量のうち、余った分は自動的に翌月に繰り越され、優先的に消費される。なお、このサービスは来月より全ての携帯電話ユーザーに自動的に適用されるため、特別な申請は不要。ただし、繰り越しが可能なのは翌月までで、翌々月への繰り越しはできない。北京日報が伝えた。
李克強総理が今年5月に召集した国務院常務会議で、「データ通信量の繰り越しと譲渡」に関する措置が提起され、ネット民から大いに歓迎された。中国工業・情報化部(省)は今年7月、これらの措置を承認し、データ通信料の引き下げと通信速度の向上、通信量の繰り越しを推進してきた。
工業・情報化部の苗ウ(つちへんに于)部長は北京通信展に出席した際、通信キャリアに対して、データ通信料の引き下げと通信速度の向上に関する目標を着実に達成するよう再度促した。
注目すべきは、移動体仮想通信事業者(MVNO)が昨年に登場して以来、蝸牛移動、蘇寧互聯、小米といったMVNOが「基本料金なし、契約の縛りなし、データ通信量の翌月繰り越し可能」などの様々な優遇措置を打ち出したことだ。これらの動きが3大キャリアにプレッシャーをかける結果となった。2015年8月現在、国内のMVNOユーザーは1千万を上回り、その多くが繰り越し可能プランを採用している。
実際のところ、「データ通信料の引き下げ・通信速度の向上」の呼びかけに応え、一部キャリアはすでに半年・1年間のデータ定額パックを打ち出しており、一部では余ったデータ通信容量を翌月まで繰り越せるサービスも実現している。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年9月24日