昇進で性別による影響を受ける? 8割以上の女性が性差別を感じる
職場における女性の性差別も深刻だが、特に女性が昇進して役職に就く上で、性差別の問題がより顕著なものとなっているという見方がある。
昇進は性別によって影響を受けやすいのだろうか?調査によると、8割以上の女性が昇進する際に性差別が存在するとし、うち、25%が昇進する際に深刻な性差別があるとした。昇進する際に性差別が存在しないと回答した女性の割合はわずか3%だった。
調査によると、74%の男性が昇進する際に性差別が存在するとしており、うち、18%が昇進する際に深刻な性差別があるとした。昇進する際に性差別が存在しないと回答した男性の割合は5%だけだった。
女性の昇進は難しい? 4割以上の女性が昇進経験なし
同報告では、初昇進までにかかった時間についても調査を実施しており、その調査によると、2年以内に初昇進したと回答したのは男性が59%、女性は49%で男性より10ポイント低かった。
注目すべき点は、その調査によると、現在も昇進したことがないと回答したのは女性が44%、男性は31%で女性より13ポイント低かったことだ。
これらの調査結果から、昇進するために要する時間的コストから考えると、女性がより多く時間を投資しても、昇進できるチャンスは少ないことが分かる。
女性の上司は多い? 女性の上司の割合はたった3割弱
現在、職場では、役職に就く女性が増えているものの、役職に就く男性に比べると、その数は圧倒的に少ない。前出の調査によると、72%の回答者が直属の上司は男性であるとし、直属の上司が女性とした回答者は28%しかなかった。
この調査結果にから現在、上司の性別分布のバランスが悪く、男性が絶対的な主導権を握る地位を占めていることがわかる。
それでは、男性の上司はなぜ女性の上司よりも多いのだろうか?調査結果から、男性との生理的な違いや男性主権を重んじる社会的意識の影響が根幹となり、女性が職場で昇進していく上で、男性よりも障害や困難に直面しやすいことがわかる。
調査結果から、多くの人が、女性が上司としての責任を持てるかということに疑問を持っていることが読み取れる。相対的にいうと、女性はこのことに対する自信が欠けているが、たとえ役職の高い女性だったとしても、仕事上で直面する困難は多く、その背後でより多くの努力を払わなければならない。(編集YK)
「人民網日本語版」2017年3月8日
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