中国公安部(省)は先ごろ海外に逃亡・潜伏している経済犯罪容疑者を対象とした全国公安機関による一斉取締特別行動「猟狐2017」実務会議を開いた。会議では、キーポイントとなる目標に着目し、重点的な成果を確保し、3年間継続している特別行動の成果を深化・強化し、海外逃亡経済犯の取締りを常態化・専門化・精細化することが求められた。逮捕に向けた行動の徹底実施を進め、逃亡期間が長く逮捕の難易度が高い海外逃亡経済犯にフォーカスし、全力で追跡捜査を進めていく。また、指名手配犯の増加を極力抑制し、逃亡の防止や追跡捜査に総力を挙げて取り組む方針だ。人民日報が伝えた。
中国共産党第18期全国人民代表大会以降、海外に逃亡した指名手配犯2488人が逮捕された。2016年、「猟狐行動」は目覚ましい成果を上げた。公安機関は、72の国と地域に逃亡・潜伏している経済犯罪容疑者951人を逮捕した。このなかには、「百名紅通人員(海外逃亡指名手配犯トップ100)」リスト内の逃亡犯19人、職権を利用した職務犯罪者は67人、密輸犯は51人が含まれる。また海外逃亡犯8人の引き渡しに成功し、中国とペルーおよび中国とフランスの間で初めての引き渡しに成功した。海外に持ち出された横領金の奪還においても大きな成果が見られ、計9億9900万元(約160億円)の横領金を取り戻すことに成功した。また、全国公安機関は、中国人民銀行と共同で、地下銀行を利用した横領金の海外送金に対する特別取締行動を実施、大規模な地下銀行及びマネー・ロンダリング事件380数件を検挙し、地下銀行の拠点500数ヶ所を摘発した。
また、公安部は、「猟狐2017」特別取締行動を展開すると同時に、中国人民銀行や中央組織部など各部門と協力し、「オフショア企業や地下銀行を利用した横領金海外送金の防止・粛清」一斉取締行動や個人出国関連書類の違法処理・所持に対する取り締まり業務を進めていく計画だ。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年3月27日
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