2016年の青少年麻薬乱用者増加率、前年比で低下

中国公安部（局）麻薬撲滅局はこのほど、2016年に国家麻薬撲滅委員会が各地域の関連部門に指示を出して各種麻薬の取締り活動を強化したことで、麻薬使用の拡大傾向が全体的に抑制されたが引き続き厳しく複雑な情勢が続いていることを明らかにした。人民日報が伝えた。

2016年、中国全国において、1案件あたり1キログラム以上の薬物事犯検挙件数は5458件、5459組の麻薬違法製造・犯罪グループを摘発した。中国麻薬撲滅法律執行部門はオンライン麻薬取締活動において、犯罪容疑者2万1千人を逮捕、麻薬10.8トンならびに毒物製造が可能な化学品52トンを押収、1万2千件の違法麻薬犯罪関連情報を削除した。

同年、麻薬乱用者の総数は少しずつ増加していたが、青少年の増加率は前年比で低下した。2016年末の時点で、全国の麻薬乱用者は、前年比6.8％増の250万5千人（使用停止後3年以内に再使用していない人、死者、海外に出国した人は含まない）だった。年齢別内訳をみると、18歳未満が2万2千人（0.9％）、18歳以上35歳以下が146万4千人（58.4％）、36歳以上59歳以下が100万3千人（40％）、60歳以上が1万6千人（0.7％）。同年、全国で新たに報告された麻薬乱用者については、35歳以下の新麻薬乱用者が新麻薬乱用者全体に占める割合は前年比2.6ポイント低下、35歳以下の新麻薬乱用者数は前年比19％減少した。逮捕された35歳以下の青少年麻薬乱用者は前年比4.1％減少、青少年を対象とした麻薬乱用防止教育の効果が顕著に表れ始めている。

公安部麻薬撲滅局は、「今後は、麻薬撲滅任務に関する党中央の重要方策の徹底実施に一層務め、『麻薬アジト摘発・麻薬密売グループ撲滅・麻薬乱用者の抑制』の麻薬撲滅一斉取締活動を全力で展開し、麻薬問題拡大の徹底的に抑制する」としている。（編集KM）

「人民網日本語版」2017年3月28日