海南大学機電工程学院の学生である李偉さんたちは、ヤシの実の皮を剥いて、果汁を取り出す装置「開椰1号」を発明した。紹介によると、同装置は1時間当たり1800個の皮を剥くことができるという。電力消費量は2Wのみで、重量も従来の装置の4分の1。同装置はヤシの実加工企業に様々な利便性をもたらすことになる。海南日報が伝えた。
李さんは先輩の曾南春さんが発明した「ヤシの実処理の神器」からインスピレーションを得て、同装置を開発したという。李克強総理は昨年3月、海南省でボアオ・アジアフォーラム年次総会に出席した際に、三亜市民観光客センターでこの「ヤシの実処理の神器」を使い果汁を取り出し、大学生の革新的な発想を評価した。
「従来の装置は牽引ロープを使い、ヤシの実を高い場所に移してから処理していた。これではエネルギーを浪費し効率も悪く、1時間当たり1200個しか処理できない」そこで彼らはシンプル化に取り組み、全フローを移動・カット・収集の3つに分けた。上に移動させる牽引ロープを地面と水平なベルトコンベアーに変え、低出力モーターだけで装置を動かした。こうしてエネルギー消費量を減らし、効率を高めた。
李さんらは今後も「開椰1号」の改善に取り組む予定だという。例えばノコギリの下にフィルターを増設し、皮の屑が果汁の中に入ってしまうのを防止するほか、果汁収集エリア底部の鉄板の傾斜角を高くし、果汁が流れる速度を上げるといった点での改良を行うということだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年3月28日
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