築地市場で水産品の卸売をしている山崎さんは、「地下水の汚染問題から用地買収の内幕まで、問題が次々に明るみになり、豊洲市場のイメージは完全に悪くなっている。近日中に移転するのは無理だろう。過去の責任を追及することも大切だが、市場の将来にもっと目を向けるべきだ」と訴える。
「日本経済新聞」の報道によると、専門家会議は、地下水の有害物質は基準値を超えているものの、アスファルトなどで遮断されており、「地上は安全」と結論づけている。しかし、小池知事は、「数値が良い数字ではない。非常に重く受け止めていかなければならないと思っている」と語っている。築地市場の移転問題において、東京都は進むことも後戻りすることもできない窮地に陥っている。
専門家の結論をめぐり、石原元知事が、「権威のある専門家の意見を聞き、豊洲市場の現況は全く問題ないとのことであるのに、何で豊洲に早く移さないのか。しないなら告発すべきだ。不作為の責任だと思う」と小池知事を非難すると、小池知事は、「石原元知事は移転業務を人任せにし、自分は責任逃れをするというのはあまりにも無責任」と返している。
専門家が「地上は安全」としているものの、それを保証することはできず、最終的には政府が行政上の判断を下すことが望まれる。小池知事は何度も「総合的に判断する」と述べているものの、築地市場が移転するかしないかにかかわらず、都民らの怒りを収めるのは簡単なことではなさそうだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年3月30日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:[email protected]