科学技術部(省)のタイマツハイテク産業開発センターがこのほど北京で発表した報告書によると、インターネット分野が引き続き起業のホットポイントになっているという。中国新聞網が伝えた。
同報告書は過去5回の中国革新起業コンテストの特徴を分析する。このコンテストは同部、財政部(財務省)、教育部(省)といった国の部・委員会が共同で開催する全国規模の起業コンテストで、電子情報、インターネット・モバイルインターネット、バイオ医薬、先進的製造業、新エネルギー・省エネ・環境保護、新材料の6産業に分かれて行われる
同報告書によると、インターネット・モバイルインターネットのコンテストの参加者数が他の産業を大きく上回る。2016年の参加企業数は6480社で前年比80%増加し、全参加企業の3割を占めた。
同報告書によれば、革新起業の内容では、インターネット・モバイルインターネットの革新起業活動のカバーする分野がもっとも広い。製品にはハードウェア、ソフトウェア、システムなどがあり、サービスの対象には個人消費者もいれば、専門的企業のユーザーもあり、サービス分野は金融、教育、娯楽など幅広い。
同報告の作成者の一人でもある同センター技術者の■(門がまえに三)天羽さんは、「インターネットと実体経済の融合発展が新たなトレンドになりつつある。インターネットによる医療と健康管理、オンライン教育サービス、モバイル広告、バーチャルリアリティ、ネット金融、ネットゲームなどの分野でさまざまなコンテストが行われるようになり、インターネットをインフラおよび運営モデルとした経済発展の新たな形態の構築を推進している」と話す。
また同報告書は、コンテスト参加者の年齢構成を分析すると、インターネット・モバイルインターネット分野の参加企業の代表の平均年齢はわずか37歳で、他の産業の平均年齢を下回ることを伝える。大学生が起業した科学技術企業の占める割合が他産業よりも高く、インターネット・モバイルインターネットの革新企業の担い手に若年化の傾向があることがうかがえるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年4月11日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn