最近、韓国済州島を訪れる中国人観光客の数が急速に減少しており、流通業界は深刻なダメージを受けている。業界は、「観光業が被る損失を最小限に食い止めるため、韓国国内や外国からの観光客を誘致しよう」と必死に呼びかけている。韓国「亜洲経済」報道を引用して中国新聞網が伝えた。
〇中国人観光客数、前年同期比9割減 流通業の損失深刻
済州観光業の関係者はこのほど、「4月10日の時点で、済州島を訪れる中国人観光客は延べ45万1827人と、前年同期(延べ65万5245人)より延べ16万3418万人(26.6%)減少したことを明らかにした。
3月15日から現在に至るまで、済州島を訪れた中国人観光客は1日あたり延べ994人と、前年同期比(延べ9871人)の10分の1まで落ち込んだ。
中国人観光客が急速に減少したことで、済州の流通業界は極めて大きなダメージを被っている。統計データによると、ロッテ免税店と新羅免税店の売上はいずれも前年同時期40%前後減少した。免税店だけではなく、「リトルチャイナ」と呼ばれる宝健路歩行者天国、済州市中央地下商店街、城山日出峰周辺店舗など、中国人観光客をターゲットとした各店舗の状況は惨憺たるもので、営業停止に陥った店舗もある。
〇モデルチェンジを迫られる済州島観光業
済州道政府は観光PRにさらに力を入れ、韓国国内客、東南アジア観光客、さらには中国からの個人旅行に訪れる観光客を誘致する方針だ。具体的には済州の有名観光地、レストラン、商店など630軒が参加するショッピング・シーズン・イベントの開催や、新路線の就航などを計画している。
このほか、済州空港関係者によると、フィリピン航空は今月から6月14日までの間、済州とフィリピンを結ぶチャーター便を毎週水曜と金曜に隔日往復運航する。済州道観光協会はこれについて、「中国からの団体観光客が激減したことで、済州島の流通業が真っ先に重大な影響を被った。このような窮状を打開するためには、観光客源の多様化を図り、高付加価値の観光商品を開発していかなければならない」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年4月18日
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