コンクリート打ちの見慣れた教壇の前には列になって並ぶ懐かしさ溢れる学習机。四方の壁には哲学者のマルクスやエンゲルスの肖像画や名言が貼られ、教壇の向かい側には、朱色の賞状が一面にびっしりと貼られている。四川省成都市温江区のある通りに店を構える古い教室をテーマにした中華レストランがネット上で人気を集めている。多くの客が「ここで食事をすると、学生時代の思い出が蘇ってくる」とコメントしている。
4月27日、「不挂科(テスト合格)」という名のレストランを取材に訪れたところ、入り口には「高三一班(3年1組)」のプレートがかけられており、店内は客でにぎわっていた。このレストランには、専門の調理スタッフはおらず、90後(1990年代生まれ)の謝竜雲さんと左騰さんの2人がオーナー兼調理スタッフを勤めている。左騰さんによると、机は学校から譲ってもらったもので、賞状や名言は自ら作成したのだという。謝さんは麺物を担当し、左騰さんが丼物を担当する。左騰さんは、「店を教室風にアレンジしたのは、店に来る客たちに学生時代を思い出してほしいから」とした。(編集TK)
「人民網日本語版」2017年5月2日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn