第14回中国土木工事詹天佑賞がこのほど発表された。敦煌莫高窟保護利用プロジェクトなど29件のプロジェクトが、128件の中から大賞に選ばれた。科技日報が伝えた。
同プロジェクトは莫高窟保護の歴史における最大規模の、最も広範な総合的保護プロジェクトだ。主な内容は、莫高窟デジタル展示センターの建設、莫高窟の崖の強化工事、桟道の改築、風沙防護、セキュリティプロジェクト、研究・保護施設の6つのサブプロジェクトに分かれる。
同プロジェクトは莫高窟石灰質礫岩断面の安定性などの問題を効果的に解消し、危険部分の崩壊による洞窟内の文化財の破壊を防止するほか、上部が脆弱になっている洞窟を修復し、水の流入による壁画の損耗を予防。また風沙防護プロジェクトは洞窟上部の破石砂利埋め込み、草方格防砂、植物防砂、点滴灌漑システムにより、特殊材料、砂地植物、麦草方格、砂礫による総合的な防砂体制を構築した。同プロジェクトの実施により莫高窟の流沙が7割ほど減少し、風沙の敦煌壁画・塑像に対する侵食を弱めた。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年5月3日
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